2008年04月

2008年04月28日

ハナミズキ燃えるように咲く

ハナミズキ
燃えるように 咲く
振り仰げば
天から 亡くした人の
思い出が 降りてくる


at 21:33|Permalink 自然 

白地に赤く

皇祖(すめらお)の兵士は 進む
コーリャン畑を ジャングルを
黙々と
白地に 赤く
身を 血に染めて


at 09:02|Permalink 人・いのち・地球 

2008年04月22日

管理社会ということに…… (全 6首)

人は 機械ではない
当たり前だけど 
今 言っておかねば
本来 管理社会には
なじまぬもの なのだ

支配する人が
そう言うのは 勝手だが
「あなた(達)の道具ではない」
と 
私たちは 言う

ぎりぎりになって
ようやく思い出すのか
社会の歯車の一つとして 
だけでは 人は
生きていけない



思い出して下さい
あなたを抱いた
あたたかい腕(かいな)
今 手にしようとしているもの
本当に あなたの
望み ですか?



燃えるような命に 私を
輝かせてください
モノ としてではなく
この社会を構成する
大切な一員 として

あふれる思いが
身を包む
あなたが 大切……
太陽のコロナのように 私から 
すべての人へ 



at 19:54|Permalink 生き方 

2008年04月20日

常に攻めで

常に 
攻め で
障害の子と 
新しい生き方を
拓(ひら)いていく


at 19:08|Permalink 生き方 

2008年04月14日

赤子がひたと

赤子が ひたと
世界を見つめる
あんな目で
見ていた時が
私にも あったのだ

at 08:11|Permalink 人・いのち・地球 

2008年04月07日

入学式で…… (全 6首)

外から規定される
成長 ではなく
ゆっくりでもいい
本当の学び を
新入の君たちには 望みたい  

なぜ そこにない
かたち を拝むのか
山を拝め 太陽を拝め
目の前にいる たくさんの
いのちをこそ 拝め

式場の 
国旗が
そんなに大切か
目の前に今 燃えるようにある
いのちよりも か

一人の子の いのちを
救うためなら
国旗など 
何度破れても 構わない
いのちを まもるためなら

かたちは 大切だ
容(い)れ物も 要る
だから 恭しく
お辞儀をするけれど
胸に抱くのは 抵抗の詩(うた)

黙って うなづけば
許諾した ことになる
にっこりと
和して 同ぜず
一歩も 動じず


at 12:08|Permalink 人・いのち・地球 

2008年04月05日

右手に桜 左手に菜の花

右手に 桜
左手に 菜の花
川辺の道を
ペダルを漕いで 家へと 
女は ひた走る


at 11:32|Permalink 夫婦・家庭 

玉石混交というけれど

玉石混交というけれど
玉も 石も
立派な 一つのいのち
しいていえば
熱意と 品性か


at 11:30|Permalink 生き方 

混沌と共にいる

混沌と 共にいる
実に多様な この世のさまに
目を開いて
私は 
動かない


at 11:29|Permalink 人・いのち・地球 

2008年04月02日

桜 サクラ さくら 

桜 サクラ さくら
見上げる
私が
日本人だ 
と思う 瞬間


at 21:31|Permalink 人・いのち・地球