いったい どれが
ほんとのわたし なんだろ?
泣き わめき 笑っては
ひそかに落ちこんで
いっときも じっとしていない
夜の海は
ざんぶりと
生あたたか
熟れた音楽が
流れてきそう
一万回言ったのだろうか
ありがとう
が 胸のうちから
出会うすべてに
こぼれ出る
冷えた
葡萄は
夏の贈りもの
くちづけするようにいただく
しまったぁ 昨夜
飲み過ぎ 食べ過ぎ
どんよりした身体を
笑顔で
動かし始める
戦争中ではない
ところで生きている
しあわせ
まだ これから
変えていける
それでもそこからしか始まらないから君よ 生きろ
そんな風に
邪険にしなくても
ただ 手にあたって
本が落ちただけ夫よ ささくれ立つな
静かに
湧き出す
歓びのうた
いつも
ここに ある
きゅっきゅっと
ホワイトボードに
なぞり出す 快感
生まれたての
ウタを書く
アッキー